
本の森をともに育てたい 日韓出版人の往復通信 カン・マルクシル(韓国・四季節出版社社長)と大塚信一(岩波書店元社長)は、一〇年以上にわたってFAXを送り合い、深い友情をはぐくんできた。 国を越えた読書共同体を夢見て、とも…

東アジア読書共同体のために ~「東アジア出版人会議」10年の議論から~ 「書物の共有と交流を求め、東アジア地域に読書共同体を復活させる」を大目標に2005年に結成された民間非営利の会議体、東アジア出版人会議。 日中韓、香…

「東アジア出版人会議」は,日本・中国・韓国・台湾・香港の5地域の出版人が,人文書を中心とした出版物を通して交流を図る国際会議です。 沖縄は2015年に6つめの地域として参加することになりました。 発足10周年となる今年,…

韓国出版、情熱の現代史 本でつくるユートピア 金彦鎬著 舘野晳訳 熊沢敏之(筑摩書房相談役)・評 東アジア出版人会議――日中韓、台湾、香港という五つの地域の出版人からなる国際会議だ。二〇〇五年に発足し、今年でちょうど一○…

加藤 敬事 韓国の代表的出版人、金彦鎬(キム・オノ)氏の自伝的回想である。これほど本の力を信じ、大きな夢を描いた人もまれだが、彼はその夢を実現した数少ない人だ。 もともと韓国の日刊紙「東亜日報」の記者であったが、時は朴正…

政治を超えた理解、実践へ 東アジア出版人会議10年 読売新聞 2015年5月12日(火曜日)朝刊 文化欄 熊沢敏之 千年前に、紫式部がもし司馬遷の『史記』を読まなかったなら、『源氏物語』は書かれていなかったかもしれない。…

龍澤 武 東アジア出版人会議理事 [発端] 東アジア出版人会議は,「書物文化と交流」の長い伝統と歴史を持つ東アジアで,近年交流が停滞していることに危機感を持つ日本の老編集者3人(大塚信一・元岩波書店社長,加藤敬事・元みす…